フリー台本『私の気持ち』【２人用】

２人用のフリー台本です。

２分程度の短い台本になっていますので、

声劇やレッスン等で、ご自由にお使いください。

キャスト総数２人（男１：女１）

所要時間（目安）２分程度

ジャンル恋愛

【台本を読んでみたい方はコチラ】

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『私の気持ち』

綾美「あんた、全然私の気持ち気づいてなかったでしょ。」

謙佑「うん。」

綾美「気づいてたとしても、無視できたんでしょ。他の子の時もそう。あんたのこと好きなのバレバレな子とかいたけど、そんなの無視してきたじゃんか。なのに、あの子のことは無視できないって？」

謙佑「別にそういうわけじゃないけど。」

綾美「顔か。あの子可愛いから？」

謙佑「違うよ。永富さんは、その、優しいし・・・。」

綾美「優しいって・・・。私があの子みたいな性格でも、あんたは好きになってくれなかったよ。」

謙佑「そんなの分かんないだろ。」

綾美「分かる。」

謙佑「分からない。」

綾美「分かるもん！絶対そう。」

謙佑「えぇ・・・。」

綾美「結局男はあーいう可愛い女が好きなのよ・・・」

謙佑「え！？なんで泣いてんの。」

綾美「うるさい！あんたのせいやろ！地獄に落ちてまえ、お前なんぞ。ほんま、ゆるさへんわ！」

謙佑「なぜ急に関西弁？」

綾美「わいの関西の血が騒いどるんや。」

謙佑「関西の血、入ってたっけ？」

綾美「うちのおとんのお兄ちゃんの奥さんが大阪出身なんや。」

謙佑「それ、入って無くね？」

綾美「なんやねん、ほんま。こっちはずっとあんたの事好きだったのに。顔が可愛いくらいで他の女になびきやがって。」

謙佑「だから顔じゃないって・・・。」

綾美「言い訳は聞かんわ！」

謙佑「まだ続けるのエセ関西弁。」

綾美「私の方が、ずっとずっとずっと好きなのに。私の方が絶対好きだもん。うぅぅぅぅ。」

謙佑「分かった、分かったから泣かないでよ。」

【謙佑、綾美の涙を拭う】

綾美「触るなぁぁぁ。好きでもないくせに、涙なんか拭ってんじゃないよ。浮気だって永富さんに言ってやるぅぅぅ。」

謙佑「それはちょっとやめて。」

綾美「けんちゃんの馬鹿ぁぁぁ。大っ嫌いぃぃぃ。」

謙佑「はいはい、分かった分かった。」

綾美「人でなしぃぃぃ、サイコパス野郎ぅぅぅ、チビぃぃぃ、眉毛ゲジゲジぃぃ。」

謙佑「うん、そうだね。」

綾美「好きだったぁぁぁ、ほんとに好きだったんだもん。うぅぅぅ。」

謙佑「・・・うん、ごめん。」

綾美「謝んな、ばかぁぁぁぁ。」

謙佑「ごめんって、・・・ほんと、ごめん。」

―終わり―