2人用のフリー台本です。
2分程度の短い台本になっていますので、
レッスンや稽古等で、ご自由にお使いください。
キャスト総数2人(男1:女1)
ポチ子より
お祝いまであと1日
所要時間(目安)2分程度
ジャンルコメディー
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無料台本『ミジンコ』をそのまま読む
『ミジンコ』
彼女 「私はもうミジンコみたいな存在だぁ」
彼氏 「は?なに?」
彼女 「仕事もできないし、人と喋るのも苦手だし、ミジンコみたいなちっぽけな存在なんです、私は。今もこうやって彼氏に家事をしてもらって、一切手伝わないゴミくずですからね。」
彼氏 「いや、家事は手伝えよ。ほんとは洗い物当番、お前なんだからな。そうやって病んでるフリすれば、代わってもらえると思ってんだろ。」
彼女 「実際代わってくれたじゃん。」
彼氏 「皿、割ってやろうか。」
彼女 「病んだフリじゃないもん、病んでんの。」
彼氏 「はいはい。せめてテーブルの食器持ってきてくださーい。」
彼女 「はーい・・・。」
彼氏 「はい、ありがと。」
彼女 「・・・よくよく考えたらミジンコってすごいよな。」
彼氏 「さっきまで、ミジンコみたいな存在だぁとか言ってたじゃん。」
彼女 「だって、教科書にも載ってるし。勉強してないからミジンコがどんな存在か忘れたけど、教科書に載ってるってことは割とすごい生物なのかもしれん。」
彼氏 「まぁ・・・そうかもな。」
彼女 「ミジンコに申し訳なくなってきた。」
彼氏 「ははっ。なんだ、それ。」
彼女 「なんとなくイメージだけで、ミジンコみたいな存在って言ったけど、私と一緒にされるミジンコが可哀想になってきた。」
彼氏 「めんどくささに拍車がかかってんな。ミジンコもそんな気にしてねーよ。ミジンコ先輩は寛大だからな。」
彼女 「あんたにミジンコ先輩の何が分かるのよ。」
彼氏 「お前も分かってねーだろ。それ以上めんどくさいこと言うと、口にシュークリーム突っ込むぞ。」
彼女 「え、シュークリーム?シュークリームあるの?」
彼氏 「おう、買ってきた。冷蔵庫に入ってるよ、食べれば?」
彼女 「ほんと!?食べる!どこの?」
彼氏 「お前が美味しいって言ってたケーキ屋。」
彼女 「えぇ!!ほんとに?うぎゃー、ほんとだ!食べていいの!?」
彼氏 「いいよ、新作かなんかのイチゴ味も買っておいた。」
彼女 「わー美味しそう!いただきます!・・・うまぁ・・・」
彼氏 「・・・元気でた?」
彼女 「ん?なんか言った?」
彼氏 「いや、なんも。こんな時間に食ったら太るけどな。」
彼女 「たまにはいいの!あぁ・・・おいしぃ・・・」
―終わり―