2人用のフリー台本です。
2分程度の短い台本になっていますので、
レッスンや稽古等で、ご自由にお使いください。
キャスト総数2人(男1:女1)
ポチ子より
お昼過ぎに目覚めると、
昼ご飯を食べようか、夜ご飯だけにしようか
悩むだけで1日が終わります。
所要時間(目安)2分程度
ジャンルコメディー
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『告白』
男 「好きです!付き合ってください!」
女 「・・・はい?」
男 「ずっと前から好きでした!付き合ってください!」
女 「はい?」
男 「あなたの事が好きです!お願いします!」
女 「いや、ここ私の部屋ですよね。」
男 「はい!」
女 「誰ですかぁぁ、あなた!え、なんで私の部屋にいるんですか!?どこから入ったんですか!?」
男 「え、そこの扉から・・・」
女 「いや、そういうことじゃなくて。確かに部屋の扉は一つしかないけど!」
男 「あなたのお母さんに「娘さんに告白しに来ました!」っていったら、入れてくれました!」
女 「ちょっ、お母さん!何してんの!仮にも娘の部屋だぞ、知らん男を入れちゃダメだって。」
男 「それで返事は?」
女 「へ?返事?・・・急に入ってきた人の告白なんてオーケーするはずな・・・」
男 「いや、やっぱりいいです。返事は後でいいんで。」
女 「よくない、よくない、私は良くない。すぐに返事出せるんで。
昼寝して目覚めたら突然いた知らない人の告白を了承する人はいないです。」
男 「僕があなたを好きになったのは・・・」
女 「え?話聞いてます?」
男 「ある雨の日の事でした・・・」
女 「話続けないでもらえますか?聞いてないんで、知らないんで、付き合わないんで!」
男 「その日、僕は傘を忘れてずぶ濡れになりながら、家への帰り道を急いでいました。
その時です、一人の女性が現れたのは。
その女性は僕に、「良ければどうぞ」って小さな折り畳みの傘を渡してくれたんです。
そうそれがあなたとの出会い。それが、僕があなたに一目ぼれをした瞬間です。」
女 「・・・・。」
男 「優しいあなたの笑みに、僕の心は奪われてしまいました。」
女 「・・・それ、私じゃないですね。」
男 「あ、そうだ。これ返そうと思って持ってきたんです。」
女 「聞いてます?それ、私じゃないです。」
男 「傘、ありがとうございました。」
女 「わざとですか?わざと聞いてないんですか?コレ、私の傘じゃないんで。
私、折りたたみ傘と小さくて濡れるから嫌いなんです。むしろ使わない派なんです。何ならお父さんの傘、借りパクしてるくらいなんで。」
男 「お名前、明日香さんっていうんですね。傘に書いてありました。かわいいお名前ですね。」
女 「私、名前、典子です。持ち主違う人なんで、その人に返してあげてください。」
男 「この傘が、あなたと僕をつないでくれた。これは運命です。」
女 「あぁ、運命なのかもしれないですね。私じゃないですけど。とにかく、私明日香さんじゃないんで。
あなたの運命の人はたぶん近所にいると思うんで、早めにそっちにいってもらえますか?」
男 「長居してすみません。今日はここで失礼しますね。返事待ってますから。」
女 「だから、違いますから。私じゃないですから。」
男 「それじゃあ、また来ます。」
女 「来ないでください。絶対私じゃないんで。ちょっと聞いてます?ねぇ、私じゃないんで!ねぇ!!・・・帰っちゃったよ。」
―終わり―