１人用のフリー台本です。
２分程度の短い朗読台本になっていますので、
レッスンや稽古等で、ご自由にお使いください。
キャスト総数１人（男女兼用１）
ポチ子より
好きなキャラクターが死ぬ展開を、
死ぬ気で阻止したい。
所要時間（目安）２分程度
ジャンル朗読
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『救う』
好きなキャラクターが死んだ。
ネットでネタバレを見てたから、
そこまでのダメージはない。
でも、単行本派だから、
今日まで知らないフリをしていた。
前々から死にそうなキャラクターだった。
最近、因縁の相手と和解してたし、
フラグというフラグは立ってたな、なんて思う。
あぁ、お前が小さい頃に、
遊園地に行きたいなんて言わなければ、
お前の親は殺されなかったし、
復讐に燃える、
黒歴史の期間もなかっただろう。
あからさまに罠っぽいのに、
なんでケガしてる女の人を庇うんだよ。
そいつは敵だし、刺されて死ぬぞ。
よく考えれば分かるだろう。
冷静になれよ。
お前が死ななければ、
割と皆無傷で生還できたんだぞ。
最後の最後に何してんだよ。
私がいれば、
お前が幼少期から平和に過ごせるように、
お前の両親と協力して、
敵と会わない人生のルートを探すし、
今回の敵の計画も、
先回りして全部潰してやるのに。
そうしたら、
きっとつまらない漫画になるだろうけど、
お前が幸せになるなら、
別にそれでいい。
空の上から、お前の人生を眺めるだけの私に、
出来ることはなんもない。
何かしようとすること自体が無意味だ。
でも私は、
お前の人生を幸せにしたかったんだよ。
―終わり―