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1人用台本 朗読

フリー台本『馬鹿』【朗読】

 

1人用のフリー台本です。

1分程度の短い朗読台本になっていますので、

レッスンや稽古等で、ご自由にお使いください。

 

キャスト総数1人(男女兼用1)

ポチ子より

年々、高い声が出せなくなってる。

 

所要時間(目安)1分程度

 

ジャンル朗読

 

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無料台本『馬鹿』をそのまま読む

 

『馬鹿』

 

馬鹿にされたんじゃないか。

 

いちいち考えてしまう。

 

失敗をした時、

 

上手く言葉が出てこなかった時、

 

簡単なことも出来なかった時。

 

目の前にいるこの人が、

 

今、私の姿を見て、

 

馬鹿だと思ったんじゃないか、

 

心の中で嘲笑っているんじゃないか、

 

私のいないところで悪口を言ってるんじゃないか。

 

そう思うと恥かしくて、

 

どこかに隠れてしまいたくなる。

 

考えないようにしても、どうしても頭から離れない。

 

少し離れた場所で聞こえる笑い声が、

 

私に向けられたものだと思えて仕方がない。

 

視線が、声が、怖くてたまらない。

 

耳を塞ぎたい。

 

目も瞑ってしまいたい。

 

誰もいない場所で、一人で居たい。

 

それが出来れば、どんなに楽だろうか。

 

いくら望もうと、

 

結局、私にはそれを叶える勇気がない。

 

明日も同じように、

 

こんな事ばかり気にして、

 

ただうつむいて、

 

一日が早く終わるように願うのだ。

 

 

 

―終わり―

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