5人用のフリー台本です。
5分程度の短い台本になっていますので、
レッスンや稽古等で、ご自由にお使いください。
キャスト総数5人(男3:女2)
あらすじ
船が座礁し、無人島に流れ着いた男女5人。
絶望の中、救助を待っていると、
目の前に突然島が現れる・・・
所要時間(目安)5分程度
ジャンルコメディー
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『希望の島』
【波の音】
男1「最悪だ」
男2「それを言うなよ。余計最悪な気分になるだろ。」
男1「この状況が最悪じゃないっていたら、何が最悪になるんだよ。乗ってた船が座礁して沈没。次に目が覚めたら、無人島に流れ着いてたなんて・・・。」
【沈黙】
女1「・・・ほら、そんな暗い顔しないでよ!命があっただけラッキーだった訳だし!」
男3「どっかの話であったよね。無人島に流れ着いた人たちが、生き延びるために仲間の肉を食べ始めたんだけど、仲間の一人がそれを拒絶。そいつの事を心配した仲間が人肉のスープをウミガメの・・・」
女1「だぁぁ!黙りなさい!」
【間】
男1「おい・・・。あんなとこに島があるぞ」
男2「は?島なんてどこにも無かっただ・・・島だ。みんな起きろ!島があるぞ!」
【寝ている女2を揺さぶる】
女2「なによ、騒がしいわね。」
男2「それが、近くに島があったんだよ」
女2「幻覚でも見たんじゃない?島が急に現れるわけないでしょ。」
男2「俺も、船の言い間違いだろって思ったけど、ほんとに島があるんだよ!」
女2「はぁ、一体どこにあるっていう・・・ホントじゃない!」
男2「なぁ!」
女1「あの距離なら、泳いで辿りつけるかも!」
男3「無理だよ、僕泳げないし。」
男2「そうか・・・よし!置いていこう。」
男1「おいおい!見捨てる決断が速すぎるだろ!」
男2「そうか?」
男3「大体島があったとして、そこに人がいるかどうかも分からないじゃないか。」
男2「たしかに・・・。よし、置いていこう。」
男1「だから待ってって!はぁ・・・。この島には木は沢山あるようだし、イカダなら作れるんじゃないか?」
女2「木を使うにしたって、ノコギリも何もないのにどうやって木を切るのよ。」
男2「たしかに。」
女1「あぁ、それなら任して!はぁぁぁ、ていや!」
【女1、木をこぶしでなぎ倒す】
男2「前世、蘭姉ちゃんかよ・・・。」
女1「なんか言った?」
男2「いや?」
男1「とにかく、木は手に入りそうだな。他の材料も各自あつめよう。」
女2「そうね。」
【それぞれ作業を始める】
女1「それにしても不思議だよねぇ。」
男2「何が?」
女1「ここに流れ着いたときは、周りには何もなかったのにさ。突然島が現れるなんて。」
男1「霧がかかってたとかで、たまたま見えなかったんだろう。」
女1「ふーん。」
男1「ふぅ。大体こんな感じだな。おい、みんな!イカダが出来たぞ。」
男2「おっしゃ!これでこの島から脱出できるぞ。」
女2「・・・ねぇ、島ってあんなに近かったかしら?」
男1「近かったって、島が動くはずないんだから、同じ場所にあるに決まってんだろ?」
女2「そうよね・・・。私の勘違いだったみたい。」
女1「ねぇ!」
男1「次はどうしたんだ?」
女1「あの島・・・動いてない?」
男1「なに言ってるんだ、島が動くわけないだろ。」
女1「でも、ほら。動いてるんだって!」
男1「疲れて幻覚でも見てるんじゃないのか?」
女1「ホントなんだって!うしろ!」
男1「だから、そんなわけないだろ?島が動くなんて・・・。」
【男1、後ろを振り向く。】
【島の形をした巨大な化け物に怯える】
男1「嘘だろ・・・。」
女2「なによ、この化け物!」
男2「おい!どうすんだよ。」
男1「どうするって、逃げるしかないだろ!」
女1「逃げるってどうやって!」
男2「みんな!とにかくイカダに乗るんだ!」
男3「こ、こ、こんな非現実的なことあるわけないじゃないか。これは、げ、幻覚だ。幻覚に違いない。」
男2「よし、こいつを生贄にして皆で逃げよう!」
男1「だから、すぐ見捨てるなって!こっちにこい!」
【男1、男3の腕を引っ張る。】
男1「みんな、乗ったか!?」
男2・女1・女2「おう!」「うん!」「えぇ!」
男3「(ぶつぶつ何か言う。)」
男1「よし、行くぞ!」
―終わり―
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