2人用のフリー台本です。
2分程度の短い台本になっていますので、
レッスンや稽古等で、ご自由にお使いください。
キャスト総数2人(女2)
登場人物
凪:いつも突拍子もないことを話す。天然。
南:凪の親友。凪によく振り回される。
所要時間(目安)2分程度
ジャンル日常
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『飛び降りると雨』
【昼休みの教室で話す、二人の少女】
凪「飛び降りのシーンって、なんで晴れてるんだろ?」
南「飛び降りのシーン?」
凪「ほら、ドラマであるじゃん?屋上で自殺しようとする誰かを、感動的なセリフで思い直させる展開。」
南「あぁ、あるね。あるけど、急にどうしたのよ。」
凪「いや昨日、そのありがちなシーンがあるドラマ見ててさ。それで思ったんだよねー、なんで晴れてるんだろって。」
南「うーん。確かに、晴れが多い?かも。」
凪 「なんでなんだろ?」
南「なんでって・・・、そこまで不思議に感じたことないけど。」
凪「だってさ、ドラマとか小説の天気って、めちゃくちゃ感情に左右されない?主人公とヒロインが別れるシーンだと、突如土砂降りになるし、逆に抱き合った瞬間に晴れ渡ったり。そう考えると、飛び降りのシーンは、曇りか雨の方がふさわしいと思わん?」
南「あぁ、言われるとそうだね。」
凪「そういえば、雪がドカ降りの飛び降りシーンも見たことないな。」
南「大抵、舞台東京だからね。さすがに雪は違和感でしょ。」
凪「そうか。」
南「単純に見栄えの問題じゃない?晴れてるほうが画が綺麗じゃん。」
凪「確かに。でもさ、飛び降り以外の自殺シーンとか、ナイフで刺されて仲間が死ぬシーンとか、そっちは大体雨じゃない?」
南「あと、主人公の恋人が事故にあうシーンとかね。」
凪「あぁ、それもだね。」
南「そういうシーンって回想とか、過去のトラウマ的なポジションで出てくることが多いじゃん?それも関係あるのかもね。悲しいシーンであることをより強調する意味合いで雨を降らすのかも。飛び降りのシーンって大概学校の屋上だし、学校イコール青春、青春イコール青空みたいな。そういうイメージを連想させたいのかも。」
凪「でも、飛び降りようとするキャラって、そんな青春を謳歌できなかったタイプが多いよね。」
南「悲しいもんだね。」
凪「なんで、こんな話してたんだっけ?」
南「あんたが突然話し始めたんでしょ?」
凪「そうだったっけ?なんか、頭使ったらお菓子食べたくなってきた。購買行ってくる!」
―終わり―
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