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2人用台本 日常

【2人用台本】愛する人【フリー台本】

 

2人用のフリー台本です。

1~3分程度の短い台本になっていますので、

レッスンや稽古等で、ご自由にお使いください。

 

キャスト総数2人(男2)

登場人物

先生:私立探偵。その能力は高く評価されており、依頼が尽きない。

ルーク:先生の助手。15歳。

大人びた発言をしようとするが、子供っぽさがあふれ出ている。

 

所要時間(目安)1~3分程度

 

ジャンル日常

 

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フリー台本『愛する人』をそのまま読む

 

『愛する人』

 

【大量のセミの鳴き声】

 

ルーク「あづい・・・暑いです、先生。まだつかないんですか?」

 

先生「もうそろそろだよ。頑張れ、ルーク。」

 

ルーク「そう言い始めてから、もう3時間になりますよ。この3時間、ただひたすらに山の中を歩いてきました。もう限界です!大体、こんな山奥に本当に依頼主がいるんですか?」

 

先生「あぁ、手紙に丁寧に地図が同封されていたからね。確かにここら辺のはずなんだが・・・」

 

ルーク「その手紙もいたずらなんじゃないですか?というか、こんな山奥なら、自分の方から出向いてくるのがマナーってやつですよ!」

 

先生「そういうな、ルーク。たまには散歩もいいものだろ?いつも事務所の中にいたら体が鈍ってしまう。」

 

ルーク「だからって、蒸し暑い山奥は歩きたくないです!先生をわざわざこんな山奥に呼び出してまで解決してほしい依頼って何なんでしょう?」

 

先生「あぁ、それも手紙にかいてあったさ。どうやら遺産相続についてらしい。」

 

ルーク「遺産相続?」

 

先生「依頼主の父、飯田作蔵はかなりの資産家だった。しかしそれと同時に相当な変わり者で、家族を置いて3年アメリカに住んだり、山奥に家を建てたりして、それはそれは好き勝手やってたそうなんだ。そんな作蔵氏が亡くなったのが、半年前。資産を相続するために集まった親族の中で、長年作蔵氏に仕えた執事がこう言ったらしい。「資産はすでに愛する者に譲り渡した。」とね。」

 

ルーク「愛する者?」

 

先生「もちろん、依頼主を含め親族全員が、作蔵氏から資産を譲り受けた形跡はない。それにも関わらず、作蔵氏の資産のほとんどが消えてしまった。」

 

ルーク「消えてしまった?そういうお金持ちの資産って、土地とか建物とかのイメージがありますけど。」

 

先生「詳しくは私も知らないんだが、作蔵氏は財産のほとんどを預金、つまり現金で持っていたらしい。」

 

ルーク「はぁ、そんな人もいるんですね。」

 

先生「親族は大慌てで、資産を継いだであろう「愛する者」を探し出し、どうにかこうにか資産を奪い返そうと考えているそうだ。」

 

ルーク「それで、その「愛する者」探しを先生に依頼してきたと。」

 

先生「そういうことになるね。」

 

ルーク「へー、お金持ちはお金持ちで大変なんですね。僕は資産なんて別にどうでもいいけどな。そんなにお金があったって使い道ないじゃないですか。」

 

先生「人間は欲深い生き物だからね。君のように、お金に執着せず生きるのは意外と難しい事なのさ。」

 

ルーク「ふーん。そうなんですかね。」

 

先生「ほら、ルーク。そんな話をしたら見えてきたぞ。あれが依頼主、飯田敏子の屋敷だ。」

 

 

ー終わり―

 

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