2人用のフリー台本です。
1分程度の短い台本になっていますので、
レッスンや稽古等で、ご自由にお使いください。
キャスト総数2人(男1:女1)
登場人物
生徒:高校3年生。いつも教室で受験勉強をしている。
先生:生徒の担任。フレンドリーで生徒からの評価は高い。
所要時間(目安)1分程度
ジャンルシリアス
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『進路相談』
【夕方の教室。先生が教室の入ると、一人残る生徒を見つける。】
先生「なんだ、まだいたのか。もう下校の時間だぞ、早く帰りなさい。」
生徒「えー、家だと集中できないから、もう少し残っちゃだめ?」
先生「あ?勉強か?感心はするが、下校時間は守らないとな。家がだめなら、図書館にでも行って勉強したらどうだ?静かだし、集中もできるだろう。」
生徒「はーい。」
【生徒、机を片付け始める。】
生徒「ねぇ、先生。」
先生「ん?」
生徒「私が大学に受かったら、その代わりに誰か落ちちゃうのかな。」
先生「急にどうしたんだ?・・・まぁ、定員というのがあるからなぁ。でも、別に君が受かったせいで落ちたってことにはならないよ。」
生徒「そうかな・・・。最近、勉強していて思うの。仮に私が受かったら、落ちる人もいて。その人もその人なりに努力したはずでしょ?でも、それは報われないわけじゃん。私のせいで。そうしたら、私の幸せは誰かの不幸の上に成り立ってるんじゃないかって。」
先生「・・・受験勉強で疲れてるんじゃないか?そんなこと考える必要はない。たまには家でゆっくり休むのも良いことだぞ?」
生徒「だって、先生。よく言われない?世の中にはご飯を食べられない子もいるんだから、ご飯は残さず食べなさいとか、今日を生きられなかった人もいるんだから、全力で生きなさいとか。でも、もし、世界の幸せの数量が決まっていたとしたら?私が幸せであることが、誰かの不幸になっているなら?そうしたら、私の生きている意味ってなんだろう。」
先生「やっぱり、受験勉強続きで、疲れているんだよ。君のような年齢だと、そうやって思い悩んでしまうこともあるものさ。判定だと余裕で合格の範囲内だろ?そんなに追い詰める必要はない。今日は家でゆっくり休みなさい。」
【生徒、先生沈黙。】
生徒「うん、分かった。」
先生「ほら、もう校門しまるぞ。気を付けて帰れよ。」
生徒「先生、さようなら。」
先生「おう、また明日な」
―終わり―
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